高反発マットレスの真実、プロの寝具屋が暴露します

睡眠時の身体に負担をかけないという高反発マットレス。ではなぜそのようなことが可能なのか?このサイトでは高反発マットレスの理論と本当に買うべきおすすめの高反発マットレスを寝具のプロである私がご紹介します。

このサイトの理論があてはまる体型

この記事の最終更新日は2018/6/17です。 人によっては体重が特別軽い方、重い方もいらっしゃいますが、当サイトの 高反発マットレスの理論は(身長-105=体重)くらい(±10)の方を想定しています。

高反発マットレスってそもそも何?

高反発マットレスとは反発力の高さと芯材のほど良い硬さにより、全身への負担を軽減し安眠を促進するものと私は認識しています。一般的に「体圧分散」という言葉がよく使われますが、要は身体の重たい箇所は程よく沈み込み、逆に軽い箇所は支え上げるという機能が重要になります。 高反発マットレスと、その他のマットレスとの寝姿勢をイラストで表現してみます。

ケース1:柔らかすぎるマットレス
柔らかすぎるマットレスの寝姿勢
今は人気に陰りの出てきた低反発などが該当します。人体で一番重い腰部分が沈み込み過ぎる為、猫背のような姿勢で寝ることになります。また高反発マットレスと名乗っていても、ウレタンの質の問題で同じような姿勢になってしまう商品もあります。

ケース2:硬すぎるマットレス
硬すぎるマットレスの寝姿勢
ボンネルコイルなどが該当します。ホテルなどで採用されているケースが多く、平均して体格の大きな欧米人向けに作られたものなので、日本人の体格ではお尻が沈み込まず、また腰のくぼみも支え上げないストレスのかかる寝姿勢になります。また横向きの寝姿勢になった時に肩が沈み込まず血流を阻害し、シビレなどを伴う場合もあります。

ケース3:高反発マットレス
高反発マットレスの寝姿勢
お尻は程よく沈み込み、腰の部分は芯材の反発力によって支え上げます。当サイトではこの姿勢で眠れるマットレスを高反発マットレスと定義しています。コイルスプリングマットレスも、高反発マットレスと同じように体圧分散しますが、当サイトでは安価にこの寝姿勢を実現できるウレタン素材の高反発マットレスをメインに紹介します。

体重が重すぎたり、軽すぎたりすると上記のケースが当てはまらない場合があります。例えばゴツい体格の人が完璧な高反発マットレスで寝ても腰や上半身が沈み込みすぎたり、また体重の軽い人が完璧な高反発マットレスで寝ても、ケース2のような身体の隙間が浮いた状態の寝姿勢になってしまったりということが起こり得ます。

それにケース3のような寝姿勢で眠ることができない粗悪な高反発マットレスがあります。しかし、公表されているデータから高反発マットレスのおおよその良し悪しは判別することが可能です。

高反発マットレスの良し悪しを見分ける方法

重要なことは下記のたった3点です。

POINT

1.密度が30D以上で厚みが5cm以上あること
2.第三者機関検査の証明書があること
3.密度と厚みに応じた適正な価格であること

まず密度ですが、密度が低ければ低いほどスカスカのウレタン芯材ということになります。密度の計算式は「重量kg÷(横幅×縦幅×高さm)」で求められます。シングルサイズ(100×200cm)の厚み8cmのマットレスで重量が5kgだとすると「5kg÷(1×2×0.08m)」によって31.25Dという密度が出ます。

大抵のまともな高反発マットレスは計算しなくても密度の表記がなされていますが、更にカケンやボーケンといった第三者機関による試験証明書があれば安心できます。
下記の表はサイズをシングル、厚さを8cm~10cmくらいと仮定した場合の私の個人的な感想と相場観です。

密度15-19D(kg/m3)
私的には高反発マットレスではないです。1ヶ月も経たずすぐに形状変化(ヘタり)することもあります。最悪な商品だと圧縮されたパッケージから開封しても形状が歪んだままの商品もあります。マットレスに寝ている間のわずか数十分でさえ、人間の身体を支え上げることができず人によっては腰が痛くなります。密度表記のできない大半の高反発マットレスがこのレベルです。
市場相場:5,000円以下
密度20-25D
私的には高反発マットレスと呼びません。寝ている間の数時間で人間の身体が沈み込んでいき、一番深く眠っているであろう深夜2時3時に腰が痛くて目が覚めるという最悪な現象が起きることもあります。耐用年数約1年。これもおすすめはしません。
市場相場:5,000~15,000円
密度30D以上
高反発マットレスと呼べる耐久性を兼ね備えています。朝までしっかりと全身を支え上げることができます。ローテーションや側地の破損に気を付ければ最低でも5年は使えます。耐用年数約3年。私のおすすめのラインはこの密度からです。
市場相場:5,000~90,000円

ここで重要なのは「密度」=「反発力」ではないこと。密度はあくまでも高反発マットレス自体の値段と耐久性に関わること。「密度」を上げると「値段」と「耐久性」が上がるんですが、「反発力」を上げても寝心地が変わるだけで「値段」も「耐久性」もあまり変わりません。「反発力」が高い商品=良い高反発マットレスというわけでないということを肝に銘じてください。

そして最近は、密度を上げるためにウレタン発泡の際、混ぜ物をして底上げする業者もいます。タチが悪いですが、そういう商品は必ずウレタンの質に現れます。密度の割にすぐにヘタったり、難しいですがウレタン特有の匂いとは別の匂いがしたり。レビューをよく確認することをおすすめします。

高反発マットレスは厚みも大事

密度と共に大事なのが、マットレスの厚みです。ウレタンの厚さは密度と同じくらい「値段」と「耐久力」に影響を及ぼします。単純に使用する材料が増えるわけだから当然と言えば当然なんですが。

販売メーカーによっては販売価格を下げ価格競争に勝とうとするあまり「厚み」を削りすぎた商品もあります。そういった商品はマットレス自体の耐久性と高反発マットレスの特徴でもある体圧分散を損なうことになります。

一般的にマットレス一枚で底付き感なく成人男性を支えるのに必要な厚さは5cmです。横寝が多い方は7cm以上は欲しいです。この厚み以下だとどうしても肩や骨盤に底付き感を感じます。

つまり、「密度30以上」、「厚み5cm以上」の高反発マットレスが、その高反発たる特徴をしっかり持ち合わせたおすすめの高反発マットレスです。

価格のロジックについて詳しく知りたい方は下記のサイトがお勧めです。
高反発マットレスの原価

高反発マットレスのニュートン数について

ニュートン数が高ければ高いほど良い高反発マットレスと勘違いされている方をこれまで多数目撃してきましたが、硬すぎるマットレスは身体が沈み込みません。つまり冒頭でお話ししたケース2の状態で寝ることになる訳です。「沈み込み知らずの超硬質マットレス」なんていう馬鹿みたいな触れ込みのマットレスもネット上で見ました。そんなのフローリングの上にせんべえ布団しいて寝るのと大差ないと思います。それにニュートン数を上げてもマットレスの製造価格自体にはそんなに影響しません。だから「ニュートン数が高い=高品質=高価格」みたいな売り方をしているメーカーに騙されないよう気を付けてください。

身体が新しい寝具に慣れるのには時間がかかる

子供も大きくなり、流石にシングルマットレスとセミダブルマットレスの隣り合わせでは狭く感じるようになってきました。なので思い切ってベッドフレームを捨て去りエイプマンパッドPAD9ダブルを2枚、床置きにして使ってみようと思いました。設置するとこんな感じ。

エイプマンパッドだらけの寝室

マットレスだらけの部屋になりましたが、広さに満足しつつ就寝。
それまでエイプマンパッドH3だったので、違和感が出るかなと思っていたところ やはり翌朝全身にかすかな痛みが。しかし2日も寝るとそれも無くなりました。 更にマットレスの床置きは毎日カビ防止のために上げる必要があるという観点から 三つ折りのH3セミダブル2枚に変更。たった二日間、PAD9で寝ただけなのにやっぱり翌朝 全身にかすかな痛みがありました。んで2日寝ると無くなりました。

何が言いたいかというとマットレスが少し変わっただけで人間の身体は敏感に反応をしめすということと、ある程度使い続ければ人間の身体はそのマットレスに順応するということです。
POINT

1.新しいマットレスで初日は身体が痛くても1週間は使ってみよう
2.1週間以上使ってもダメな場合は買い替えを視野に入れよう

高反発マットレスランキング

※あくまでも個人的な見解です。
第1位 エイプマンパッド
価格帯 9,800円~15,800円
サイズ 横95cm×縦195cm×厚み10cm
密度表記 30D(ボーケン調べ)
重量 7kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
画像あり→エイプマンパッドH3のダンベル耐久テスト
高反発マットレス業界のニューカマー!といってもすでに発売から2年が経過し未だ売れ続けているすごいやつ。90日間使った後でも返品できる保証のある商品と保証の無い商品で価格が変わるちょっと変わった販売方法。返品送料や手数料はメーカー負担。そんな素晴らしいサービスなのに商品自体の楽天レビューも高評価連発です。私も使ってます。

ラインナップ(リンクは全て保証なし商品です。) 三折り厚み10cmマットレス(シングル) ¥14,000(税込み)
!!楽天スーパーセールで5000円引きのセールやってます!!エイプマンパッドで一番早く販売された定番商品。厚み10cmで横寝でも圧力をしっかり分散してくれます。収納性の高さも魅力的。

三折り厚み7cmマットレス(シングル) ¥12,000(税込み)
女性の方や細身の方であれば7cmでも十分。しかもかなり軽いので日々の片付けも楽になります。車中泊用で使ったりもアリ。

おふとんタイプの厚み5cmマットレス(シングル) ¥9,800(税込み)
片面プロファイルで、柔らか面とかたい面を選んで使えます。ほぼ仰向けで眠り続ける人には最高のコストパフォーマンスです。来客用のちょっとしたお布団としても十分すぎる性能。

厚み9cmマットレス(シングル) ¥12,000(税込み)
5cmタイプと同様の片面プロファイルで、柔らか面とかたい面を選んで使えます。寝心地の良さはまるで本格志向の高反発マットレスと同等かそれ以上。収納しにくい(というか無理?)一面もあるのでベッドフレームの上で使いたい人向けです。
第2位 マニフレックス
価格帯 27,606円~154,440円
サイズ 横97cm×縦198cm×厚み11cm
密度表記 31D(第三者機関証明なし)
重量 なし
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
×
画像あり→マニフレックスのダンベル耐久テスト
コスパよりも何よりも信頼度が大事!という人にオススメ。重要な3つの指標の評価は低いけど、なんといってもマニフレックスには歴史がありすぎます。そしてマニフレックスにしかできない10年以上の長期保証もある。販売代理店選びさえ失敗しなければ、長い付き合いになること間違いなし。アウトレットは必見。私もメッシュウィング6年使ってました。

ラインナップ メッシュウィング(シングル)アウトレット ¥30,472(税込み) マニフレックス メッシュウィング
マニフレックスの超ロングセラー三つ折りマットレス。10年保証がついてます。お相撲さんや野球選手をはじめとするアスリート体格の人でもしっかり長期間使える商品です。マニフレックスは値下げしないブランドなのでアウトレット価格は正直お得です。

イタリアンふとん2(シングル)アウトレット ¥24,845(税込み) マニフレックス イタリアンふとん2
ふとんなのに7cmの厚みでしっかり眠れる高反発おふとんです。反発力のしっかりした部分を感じられながらも表面はちょびっとふんわり。気持ちのいい商品です。これもアウトレット価格。

モデル246(シングル)アウトレット ¥35,284(税込み) マニフレックス モデル246
マニフレックスは10万クラスのマットレスもそりゃ気持ちがいいんですが、この3万~4万クラスのマットレスでも十分な寝心地です。私もモデル246→メッシュウィングと愛用した元マニフレックスユーザーです。
第3位 モットン
価格帯 39,800円
密度表記 31D(ボーケン調べ)
サイズ 横97cm×縦195cm×厚み10cm
重量 7.5kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
密度、第三者機関証明、サイズと重量の記載と申し分ない商品に見えるけどWEB上の一般的なレビューが無いのが不安にさせる。一応3位にしてみたものの、消去法で選ばれたという感じ。

ラインナップ モットン(シングル) ¥39,800(税込み)
中身がウレタンなのか何なのかよく分からない商品というのが正直なところ。そういうよく分からない商品に4万円近くも出すのは勇気が必要です。
第4位 オクタスプリング
価格帯 19,800円~29,800円
サイズ 横97cm×縦193cm×厚み7cm
密度表記 なし
重量 不明
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
× ×
密度が書いてないのでウレタンの質は分からないけど、この形状はインパクトある。楽天レビューの評価は低め。こういう効果がよく分からない商品こそ返品保証あればいいのにね。

ラインナップ オクタスプリング(シングル) ¥19,800(税込み)
7cmで三つ折りじゃないけど折り畳みしやすそう。画像を見ると横寝姿勢時に底付きがありそうな感じがする。
第5位雲のやすらぎ
価格帯 39,800円
密度表記 35D
サイズ 横100cm×縦200cm×厚み14cm
重量 6.7kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
重ねる系のマットレスは、その使用されているすべてのウレタンの密度が重要。雲のやすらぎの場合、3層なので、中心の密度が35Dだとしても上下のウレタンはどうだろうか?
ウレタン重量6kgとして6÷(1*2*0.14)=22Dにしかならないのはなぜだろうか?
第6位 オルサエリオセル
価格帯 12,800円~25,600円
密度表記 24.3D
サイズ 横97cm×縦197cm×厚み10cm
重量 5.5kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
× ×
密度24.3Dでこの価格は高い。この密度だったらイタリア製だろうと長持ちしない。
第8位 SLEEPLE
価格帯 9,990円
密度表記 なし
サイズ 横97cm×縦195cm×厚み8cm
重量 3.4kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
× ×
画像あり→Sleepleのダンベル耐久テスト
推定密度20Dでこの程度の密度だとやはりすぐにへたってしまう。ラクーネよりかはマシだけど、それでもまだ値段が高い。
第9位 ラクーネ
価格帯 37,980円
密度表記 なし
サイズ 横91cm×縦200cm×厚み8cm
重量 3.1kg
密度30D? 第三者証明? 適正な価格か?
× × ×
シングル:91cm×200cm×8cm 約3.1㎏←推定密度15D程度なので、販売価格を1桁間違ってるんじゃないかな?

まとめ

高反発マットレスが多くの人の悩み(よく眠れない、腰痛など)を解決しているのは事実だが、やはり2割程度は身体に合わないという意見も見られる。質の悪い高反発マットレスを選んでしまった人もこの中に含まれるが、どうやっても合わないという人が存在するのも事実だ。経験的には低反発マットレスを使っていた人が急に高反発マットレスにした場合に合わないと感じるケースが最も多いと思う。店頭でちょこっと試しただけでは分からないのがマットレス。それならいっそ90日しっかり試して自分が高反発マットレスに合うのかを判断してから高価な高反発マットレスを選んでいくのが正しい高反発マットレス選びではないかと思います。

 

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