高反発マットレスの真実、プロの寝具屋が暴露します

沢山の種類からおすすめ高反発マットレスを選ぶためのポイントをプロの視点から伝授します

高反発マットレスってなに?

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そもそも高反発マットレスの定義って何なんでしょう?

実は・・・・高反発マットレスの正式な定義なんて存在しないのです。もともと「低反発マットレス」の逆だから「高反発マットレス」と名付けようという安易な発想で、ここまで広まったのだから大したものです。では、低反発とはどんな素材なんでしょうか?低反発は1970年に米国のNASAが開発した素材で、反発力が低い(上に物を乗せるとゆっくり沈み込み、ゆっくり復元する)ため、このように呼ばれています。一方、高反発は同じように沈み込みますが、一定のところでストップし、元に戻ります。この低反発に比べ、反発力が高い為、高反発と呼ばれているのです。ただ、それだけです。

現在たくさんある高反発マットレスの謳い文句から察するに「高反発は沈み込んだ後一定のところでストップし、元に戻る」という部分を強調し、「立ったままの姿勢で寝れる為、理想的な寝姿勢で寝れる」「負担のかかりやすい腰の部分をサポートできる」「体圧分散性能が高い」というのを特徴としているところが多いですね。
この理論には個人的には納得できます。低反発では腰の部分が沈み込みっぱなしになるので、寝姿勢は極端に湾曲したものとなります。よって低反発マットレスは寝ているときは非常に心地よいかもしれませんが、朝起きた時にピキピキっとなる経験をされる方も多いのではないでしょうか?あと温度感性(温度によって硬くなったり柔くなったりする)があるのも個人的にはマイナスです。

ただ、ウレタンの素材としては高反発マットレスは特別なものではありません。低反発ウレタンを発泡できる工場であれば高反発ウレタンを発泡することもできますし、一部の超特殊なウレタンを除いては高反発マットレスの良さは主に「密度」「反発弾性」「マットレス自体の厚み」で格付けされるべきです。言ってしまえば皿を洗うスポンジも、マットレスの大きさまで大きく発泡させてしまえば高反発マットレスと謳ってしまっても何ら問題ないでしょう。いかに寝具としてふさわしい「密度」「反発弾性」「厚み」を持たせているか、が重要となります。

私は10年近く、敷き寝具を専門にたくさんのお客様にあらゆるマットレスを案内してきました。ボンネルコイルやポケットコイル、ファイバーや低反発、ラテックスなどの天然ゴムと実に様々な素材が存在するベッドマットレスとここに簡単に挙げるだけでもマットレスの種類は多様です。その中でも私が長年の接客で最も万人におすすめできると感じたのが今回説明する高反発マットレスと呼ばれるものです。

今やマットレスジャンルの一つの地位を確率した高反発マットレスですが、その人気も相まって種類は近年急激に増えてきました。一見同じような性能に見えても価格や耐久性が違いますし、良い高反発マットレスを間違わずに選択するのは大変な時代なのです。高いお金を出して買ったはいいものの自分に合わずに大失敗してしまった。そんな可能性を少しでも減らすために、おすすめの高反発マットレスの選び方をレクチャーします。低品質の高反発マットレスは熟睡できなくなったり身体を痛めることもあります。是非このサイトの情報を元にあなたがあなたに相応しい高反発マットレスを手に入れることを願っています。

密度の重要性

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買おうか迷っている高反発マットレスが既にある方は、まずはそのマットレスのウレタンの「密度」に注目してみましょう。密度表記がない場合は、サイズと重量からおおよその密度を割り出しましょう。密度も重量も表記がない場合は、買うに値しないマットレスと断定できます。商品説明でいかに優れているかを語っていようが、高反発マットレスの性能の大部分を占める密度に関する記載がないのであれば、ユーザーを騙しにかかっている詐欺マットレスとみて間違いないでしょう。

密度が何なのかを簡単に説明すると、例えばシングルサイズのウレタン芯材を形成するのにどれくらいの量の材料をつぎ込んでいるのかということに他なりません。材料が少なければ密度の数値は低くなり、すかすかの食器洗い用スポンジと変わらないマットレスで寝る羽目になるのです。密度の数値によってどのようなマットレスになるのかを下記ので説明します。前提としてはサイズをシングル、厚さを8cm~10cmくらいと仮定した場合の価格と私の個人的な感想です。

密度15-19D(kg/m3)
5,000円以下で売られているような安価な高反発マットレスは低い密度のウレタンしか採用できません。なぜなら密度を高く保つには材料費の高騰という問題に直面するからです。しかし、このレベルの密度を商品説明に書くような愚かな販売会社もないでしょう。大抵は密度以外の部分、例えば「ウレタンに特殊な加工を施し、体圧分散性能に優れている」とか、「反発力200Nもあるのにこの低価格」などのように、およそ高反発マットレスの根本的な性能には触れず上辺だけの説明を繰り返すケースが多いです。この低密度のマットレスでは1ヶ月も経たずすぐに形状変化(ヘタり)することもあります。最悪な商品だと圧縮されたパッケージから開封しても形状が歪んだままの商品もあります。ベッドマットレスに寝ている間のわずか数十分でさえ、人間の身体を支え上げることができず人によっては腰が痛くなります。このレベルのマットレスは高反発マットレスと呼んではいけません。
市場相場:5,000円以下
密度20-28D
市場に最も溢れている高反発マットレスの密度がこれくらいです。耐久性はそこそこありますが、寝ている間の数時間で人間の身体が沈み込んでいき、一番深く眠っているであろう深夜2時3時に腰が痛くて目が覚めるという最悪な現象が起きることもあります。このレベルの高反発マットレスの耐用年数は3ヵ月は持ちますが1年と経たずにヘタれるでしょう。28Dと30Dではそんなに数値が変わらないじゃん、とお思いかもしれませんが28Dと30Dの間には超えることのできない大きな壁があります。日本人の平均体重は男性で 64.0kg,女性では 52.7kg です。50kgの人間を長時間に渡って体圧分散し、また長期間の使用でも耐えうる耐久性が発揮されるのは密度30Dからなのです。もちろん例えば40kg前半台とかの極端に体重の軽い方にとってはこの程度の密度でも使用に耐えうることもあるかもしれません。
市場相場:5,000~15,000円
密度30D以上
高反発マットレスと呼べる耐久性を兼ね備え、朝までしっかりと全身を支え上げることができる密度が30Dという基準になります。前述したように27Dとか28Dでも大丈夫でしょ?と思われがちですが、使い続ければ必ず密度30Dという答えに至ります。大体シングルサイズで厚みが10cmであれば商品としての重量は6キロ中盤から7キロ中盤になります(マットレスの作りや側地の種類によっての差)。ローテーションや側地の破損に気を付ければ最低でも5年は使えるとみてよいでしょう。私が勧める高反発マットレスは最低でもこの密度からです。密度30D以下の高反発マットレスは買うに値しないのです。
市場相場:15,000~90,000円

ここで重要なのは「密度」=「硬さ(反発力)」ではないこと。密度はあくまでもウレタン自体の値段と耐久性に関わること。「密度」を上げると「値段」と「耐久性」が上がるんですが、「硬さ(反発力)」の数値が高くても寝心地が変わるだけで「値段」も「耐久性」もあまり変わりません。

そして最近は、密度を上げるためにウレタン発泡の際、混ぜ物をして底上げする業者もいます。タチが悪いですが、そういう商品は必ずウレタンの質に現れます。密度の割にすぐにヘタったり、難しいですがウレタン特有の匂いとは別の匂いがしたり。他の人のレビューをよく確認することをお勧めします。

厚みの重要性

マットレスの価格に密度と共に影響を与えるものが、「厚み」になります。厚みは純粋にウレタンを形成する材料の量に関わるので当然なのですが、厚みがあればあるほどマットレス自体の耐久性も増していきます。

高反発マットレスの価格競争の結果、原材料費を削るために選択されがちなのが「密度」と「厚み」なのです。密度が30Dあっても厚みが5cm以下であれば、そのマットレスは万人が使えるマットレスとは言えません。人によっては底付感を感じたり、長持ちしなかったりするからです。

一人で寝るためにシングルサイズを買おうと思ってるのであれば5㎝以上のマットレスを、二人で寝るためにセミダブル以上のマットレスを買おうと思うのであれば10cm以上のマットレスがオススメです。私の中では5cm以下のマットレスはあくまでもすでに使用しているマットレスの上に敷くトッパーとしての使い方がメインで、それ1枚で平均的な成人が問題なく使用できる厚みは7cm以上は必要だと思っています。

反発弾性の重要性

低反発マットレスと高反発マットレスを明確に区分けするためのスペックが反発弾性です。JIS規格においては反発弾性15%以下が低反発マットレス、50%以上が高弾性マットレスと位置付けられています。

しかし、一般的に市場に出回っている高反発マットレスのほとんどは反発弾性40%~50%以下のものばかりで、海外などではレギュラーと呼ばれているウレタンになります。密度の高さと40%以上の反発弾性を持ちうる高反発マットレスであれば、いわゆる体圧分散性能に優れ、おしりの部分はしっかりと沈み込み腰のくぼみは逆に押し上げサポートしてくれる理想の寝姿勢が実現できます。

硬さ(反発力)の不必要性

不必要といってしまうと語弊がありますが、密度と反発弾性に比べれば高反発マットレスの硬さ(反発力)など些細な問題です。メーカーがの主張する一般的な硬さの高反発マットレスは、私が見渡したところ140N~200Nの間に収まっています。その範囲に収まっているのであれば硬さは細かく気にする必要はないというのが私の考えです。

よく体重によって硬さを選んだ方がいいと主張するサイトや、体重から硬さを選択させるメーカーサイトなどありますが、そういったところほど密度や反発弾性の数値を無視しがちなのは何故なんでしょうか?140Nと200Nの違いなんて1週間も使えば体が慣れてしまうような違いなのです。

当サイト独自のダンベルテスト

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密度表記のない激安 高反発マットレスと密度30Dの高反発マットレスに、7.5kgのダンベルを置いて一日放置した後の結果が次の画像です。

推定密度25Dにダンベルを置いて放置した画像
¥6,980で販売されている楽天1位を獲得したこともある高反発マットレスですが、たった1日で致命的なほど凹んでしまっているのが分かります。このマットレスのサイズと重量から算出される密度は25D以下です。

密度30Dにダンベルを置いて放置した画像
密度30Dの第三者証明もある高反発マットレスです。1日経過後にダンベルを外すと一瞬で元の形状に戻りました。置いていた場所は分からないほどに復元しています。

密度31Dにダンベルを置いて放置した画像
超有名ブランド、自称密度31Dのマットレスもダンベルの影響はほとんど受けていません。

ちなみに7.5kgといえば、人間が仰向けに寝た場合に最も圧力がかかる箇所、腰尻部の重量に遠く及びません。腰尻部の一般的な成人の重量は20kg~30kgもあるのです。この部分を寝ている間に支え続けられないならば、腰痛を発症する恐れもあるのです。

高反発マットレスの選び方のまとめ

高反発マットレスに必要なのは密度と反発弾性と厚みです。この部分さえしっかりと抑えていれば決して間違った商品を選ぶことはないはずです。しかし世の中に溢れている高反発マットレスの中で、この3つをしっかりと抑えている商品は実は少ないのです。

密度でいうと、商品説明に明記されていなかったり明記されていても第三者の検査機関であるカケンやボーケンなどの試験結果が提示されていなかったりします。試験結果が提示されていない密度など、自称しているだけの何の裏付けもないただの数値です。

反発弾性は今のところあまり重視されていない指標です。密度の表記はしっかりあっても反発弾性の表記がないという高反発マットレスが多いのです。高反発マットレスメーカーがしきりに口にする体圧分散は、しっかりとした密度と共に40%以上の反発弾性を有するマットレスでなければ実現しないのにも関わらず、彼らはこの数値を無視しがちなのです。おしりの部分は沈むけども腰のくぼみは支え上げるということをやってのけるのが反発弾性で、しかもその形状を睡眠の間維持するのが密度の役目です。

厚みについては価格を抑えるために最も削られやすい部分の一つです。例え密度30Dを実現していても、厚みが3cmとか5cmの薄いマットレスでは万人の使用に耐えうるマットレスとは言えません。体重45kg以下の骨密度の下がった高齢者であればそんな薄いマットレスでも十分かもしれませんが、大抵の成人であれば横寝姿勢の場合に底付感を感じてしまうと思います。しかも厚み5cmと厚み10cmでは耐久性も大きく異なります。密度があっても薄ければ、それだけヘタりやすいのです。幅広い体重を十分に体圧分散し、3年以上の使用を目指すのであれば厚みは10cmは欲しいところです。

上記3つに関してはいずれも高反発マットレスの性能として欠かしてはいけないはずなのですが、第三者検査機関の試験結果付きで3つともきちんと揃えられているのは60種類はあるであろう高反発マットレスの中で3商品もありません。私のおすすめマットレスはランキングサイトで公開しているので是非確認してください。

最後に

冒頭でも述べましたが、私が接客して高反発マットレスを選んだお客様のうち、90%はおおむね満足し10%は満足できずに他のマットレスを選んだという事実があります。どんなに優れたマットレスでも体重や骨密度、体形の特徴は人それぞれなので万人が満足できるマットレスというのは存在しないのです。そして、満足できなかった10%のお客様の全てが、長年腰痛を抱えていて腰痛の改善を期待していたのに裏切られた方々でした。

もちろん高反発マットレスは正しい寝姿勢を維持しながら眠れるマットレスなので、改善する腰痛もありますし、腰痛の予防にもなると思います。しかし、100%腰痛が改善するわけではないのです。腰痛改善を過度にアピールしたり、腰痛が改善したユーザーの声を大々的に取り上げる高反発マットレスは私は基本的には詐欺商品です。万人の腰痛を改善できるマットレスなんてものがあればノーベル賞ものです。詐欺マットレスのサイトははっきりとは「腰痛が治る」とはサイト上では断言せずサイトを訪れたユーザーが勝手に「腰痛が治るマットレスなんだ」と巧みに誤認識させるサイトの作り方をしています。

本当に腰痛で悩んでいる人はまずは病院や整体で適切な診断と治療を行いその過程において高反発マットレスをサポート代わりに使用するということが、腰痛改善の第一歩だと私は考えていますし、腰痛に悩んだ末に「高反発マットレス」というキーワードで検索した皆さんにお伝えしたいことです。

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