高反発マットレスの真実、プロの寝具屋が大暴露

最終更新:2025年01月23日

高反発マットレスってそもそも何?

私は15年近く、敷き寝具を専門にたくさんのお客様にあらゆるマットレスを案内してきました。ボンネルコイルやポケットコイル、ファイバーや低反発、ラテックスなどの天然ゴムと実に様々な素材が存在するベッドマットレスとここに簡単に挙げるだけでもマットレスの種類は多様です。その中でも私が長年の接客で最も万人におすすめできると感じたのが今回説明する「ウレタンが芯材となる高反発マットレス」です。高反発マットレスは人体の背中の凹凸に合わせて、適切に形状変化しそれを一晩中維持する(体圧分散)性能に優れたマットレスです。

密度

高反発マットレスに最も重要なのはウレタンの密度です。密度が高ければ、人体を一晩中支え上げる短期的な強度と、数年単位で使ってもヘタれない長期的な強度を得られます。3年以上安定して使える高反発マットレスには、最低でも密度30Dが必要です。密度30D以上あるのに、あまりにも安い価格のマットレスには注意してください。ここ最近の円安の影響でウレタン原料は値上がりを続けている現状では、密度のかさ増しやスペックの詐称を疑うべきです。

厚み

高反発マットレスの体圧分散を十分に活かすのであれば、厚み5cm以上が必要です。それ以下の厚みのマットレスでは、人によって底付きしてしまうため、体圧分散性能が著しく損なわれる恐れがあります。もちろん耐久性も下がります。10cmの厚みがあれば、ほとんどの体重の方が満足いく寝心地と耐久性を備えることができます。

反発弾性

低反発マットレスと高反発マットレスを明確に区分けするためのスペックが反発弾性だ。JIS規格においては反発弾性15%以下が低反発マットレス、50%以上が高弾性マットレスと位置付けられています。

しかし、一般的に市場に出回っている高反発マットレスのほとんどは反発弾性50%以下のものばかりなのが現状。密度の高さと40%以上の反発弾性を持ちうる高反発マットレスであれば、いわゆる体圧分散性能に優れ、おしりの部分はしっかりと沈み込み腰のくぼみは逆に押し上げサポートしてくれる理想の寝姿勢が実現できます。

硬さ(反発力)

高反発マットレスの硬さはよくN(ニュートン)で表記されています。しかし、これが高ければ良いマットレスという訳ではありません。あくまでも表面的な寝心地のかたさですので150N~2000Nの間で選んでおけば間違いはないでしょう。

ダンベルで分かる密度の重要性

密度表記のない激安 高反発マットレスと密度30Dの高反発マットレスに、7.5kgのダンベルを置いて一日放置した後の結果が次の画像です。

推定密度25Dにダンベルを置いて放置した画像
¥6,980で販売されている楽天1位を獲得したこともある高反発マットレスは、たった1日で致命的なほど凹んでしまっているのが分かります。このマットレスのサイズと重量から算出される密度は25D程度です。これでは寝具として役立たずと言わざる得ません。

密度30Dにダンベルを置いて放置した画像
密度30Dの第三者証明もある高反発マットレスの場合は、1日経過後にダンベルを外すと一瞬で元の形状に戻ります。置いていた場所が分からなくなるほどの復元力です。

ちなみに7.5kgのダンベルといえば、人間が仰向けに寝た場合に最も圧力がかかる箇所、腰尻部の重量に全く及ばない程度の重量です。腰尻部の一般的な成人の重量は20kg~30kgもあるのです。この腰尻部を寝ている間に支え続けられないならば、腰痛を発症する恐れがあるのも当然です。

結論

高反発マットレスの種類の多さで迷ってしまう人は、まずはグングネルをじっくり60日お試しするのをお勧めします。これまで低反発やコイルマットレス、布団を使っていた人は特にお試しが必要です。絶対身体に違和感あると思うので。

おすすめランキング

長く携わってきた寝具業界の中で、様々な高反発マットレスを身をもって体験してきました。そんな私の個人的評価です。
第1位 グングネル


我が家でも愛用中の高反発マットレス。密度36Dで耐久性が高く、3年以上の使用でもヘタれない。反発弾性66%は他の高反発にはない大きな特徴。この弾力性が、お尻はしっかり凹んで腰のくぼみはしっかり支え上げるレベルの高い体圧分散を発揮。マニフレックスよりもスぺックが高くしかも安い。

優れた返品保証も魅力的。グングネルの90日返品サービスは、送料などの費用を負担せずに返品ができるサービス。ゆったり試せて、期間内に返品を希望すれば良いのでユーザーが気軽に試せる。

現在マイナーチェンジが行われ、ウレタンのかたさが選べるリバーシブル仕様になった。うちもダブルサイズを購入したが、柔らかい面が本当に気持ちいい。腰の部分だけウレタンを裏返してかたくするということも可能。女性や子供でも問題なく使用できる。



公式サイト
Amazonのレビュー
楽天市場でのレビュー
Yahooでのレビュー

【Amazonレビュー抜粋】
★★★★★
1年前に購入したマットレスがヘタってきて毎日背中の張りがひどく、新しく買い直したマットレスも初めから柔らかすぎて体が沈み背中の張りが更に酷くなり、どうしたものかと悩んでいました。思い切ってこちらを購入したところ、とにかく寝返りのしやすさに驚いて目が覚めました。慣れるまで日数がかかるかと思っていましたが、初日から随分体が楽になりました。

★★★★★
他のマットレスも検討しましたが、最終的に決めました。セールでお得に購入できました。腰痛が軽減するといいです。思っていたより高反発、せんべい布団で寝ていたので柔らかすぎず、硬すぎず。安楽安眠です。寝返りもしっかりできます。床に直引きのため、お店の方に問い合わせしました。除湿シートありがよいとの事。除湿シート引いて寝てますが、今の所蒸れたり、カビなどなく過ごせてます。

★★★★★
寝ようと横になったら、寝ており、朝になってました。毎日2:00とか4:00とかに起きていたのが、うそのよう。何年ぶりだろう。ぐっすり寝たのは。まだ、数日なので、また追記します。

★★★★★
腰痛持ちの主人のためにマットレスを検討していました。各種、様々のマットレスの中から口コミの高評価、お試し返品期間と収納性からこの商品を選択。マットレスには好みが厳しい主人なので恐る恐る初日の寝心地を尋ねたところ、とても良いとの返事。口コミの高評価を信じて良かった…とおもいました。腰痛も軽くなったようです。購入して本当に良かったです!

第2位 ツクヨミ
待望の日本製高反発マットレス。日本製のマットレスはウレタンの原料高騰も相まって総じて高価になりがちだけど、ツクヨミは今のところ40%オフで低い金額に収まってる。多分テスト販売と日本製ウレタン特有の匂いに対するカスタマーの反応を伺いたいのかもしれない。

ウレタン自体は密度35Dで、目視でも触った感じも高密度なウレタンを感じられた。かたさは150Nと高反発マットレスにしては柔らかめの設定になっている。実際にうちにあるいくつかの高反発マットレスと比較しても手で触った感触は柔らかく感じる。しかしマットレスに横になってみると、包み込まれる感じと反発を受けてる感じの中間くらいの寝心地で非常に心地いい。日本製ウレタン特有の匂いは自分もNGだが、ツクヨミに関しては匂いが非常に抑えられていて、まあこれなら我慢できるかもレベル。

60日間の間はいつでも返品できるというかなり緩い返品保証だし、グングネルの販売会社が返品を受付けてるのでそこに関しての安心感はある。これまで日本製ウレタンを使った高反発マットレスはいくつかあったが、価格競争の波に破れてすぐに消えていった。ツクヨミには是非頑張ってもらいたいところ。

Amazon
第3位 ヨーネルコ
ヨーネルコは一部の商品に30日間いつでも返品ができるサービスがついている。高反発マットレスが初めてという人は、まずヨーネルコでじっくり2週間くらい寝てみることをおすすめする。お試しで重要なのは一週間程度で使用をやめてしまわない事だ。身体が慣れる1週間前後の目安が過ぎる前に、自分に合う合わないを判断してしまうと永遠に理想のマットレスに巡り合うことはできない。

車(ハイエース)にダブルサイズを設置している。釣りが趣味なので月に3回くらい車中泊しているが、車中泊してるとは思えないゆったり感と寝心地に満足している。


実際にヨーネルコを使っている人のレビューは楽天市場Amazonはかなりの数が出揃っているので参考になる。5のつく日やPaypayセールではYahoo!ショッピングが強く、アウトレットはヨーネルコ公式でしか取扱いがない。
第4位 マニフレックス
マニフレックスはマットレスに7万~10万お金をかけて睡眠環境をアップさせたいという人向けのブランドであり、安価なメッシュウィングよりも、オクラホマやフラッグFXのようなちょっとだけラグジュアリーなマットレスをお勧めしたい。全国津々浦々の家具屋やインテリアショップでお試しできるというのも大きな強み。

筆者もメッシュウィングからフラッグFXまで様々使用してきたが、メッシュウィングなどの比較的安い商品はグングネルで代用がきく。
第5位 フレアベル
中反発フォームとかいう独自の言葉を作り出し商標までとって採用しているフレアベル。あの「瞬足」などの大人気シューズを開発・販売しているアキレスが製造販売している。芯材が温度調節してくれる?らしいけど、Outlastみたいな微妙なやつかな?当然体感できるほどの温度調節機能はない。構造は高反発と中反発の二層構造。密度や反発弾性は不明の上に厚み10㎝のシングルで38,500円という強気な価格設定。
第6位 エアウィーヴ
エアウィーヴは中の芯材がウレタンではなく、釣り糸を溶かして絡め合わせたような材料を使っている高反発マットレス。なのでウレタンマットレスよりも軽くて通気性が高く洗えるから清潔で、お布団に慣れてる人にとっては有能なベッドマットレスと言える。

但し、ウレタンの高反発マットレスとはまた違った寝心地だし好き嫌いのはっきり分かれるベッドマットレスと言える。元スケートの浅田真央さん、テニスの錦織圭選手、タレントの渡辺直美さんなどが愛用しているらしい。様々な家具屋やデパートで試すことができるというのが強みだ。

多額のブランディング費用が製品に乗っかっているため、耐久性の低さや使ってる素材の安さに対して勇気がいるほど値段が高いというのが大きな欠点だ。また夏の車中に置き去りにしてしまうと溶けてしまうという悲しい出来事も起きてしまう。
第7位 モットン
昔、散々このサイトでこき下ろしたこともあるモットンだが、今はちょっとだけまともな高反発マットレスを生産するブランドになった。

国産を標榜するモットンだが、筆者は純国産なのかどうか非常に懐疑的だ。ウレタンだけ外国から輸入して、セットアップを日本で行うことによって日本製ってことにしてはいないかい?私の手元にあるモットンの側地は、どうみても・・
第8位 ごくみん(GOKUMIN)
個人的に現在最もインチキ度が高いと思っているマットレス。値段の安さで騙されている人が増殖している、私も含めて。第三者機関の証明を提示しなければスペックなんて何とでも騙れるし、ハイスペックを自称した上で価格を安くつければそりゃ売れるよねっていうとてつもなく怪しげな商品。

しかもスペックの販売元:日本(※最近「開発元:日本」に修正されました)って書いてるのは明らかに製造元:日本だと勘違いさせるための悪質な表記。これで寝れる人は正直どんなマットレスでも寝れるんじゃないかと思う。
第9位 ニトリの三つ折り高反発
価格の安さは圧倒的だけど、想定されるスペックもマットレスと呼んでいいものかどうかというレベル。天下のニトリが企画・製造しているとして、あまりにもお粗末な商品である。本当にこのマットレス(と呼べるかも怪しい代物)を使って試して納得したスタッフはいるのだろうか?

高反発マットレスが流行ってるから適当な海外工場でそれっぽいの作って、8,000円の格安価格ってユーザー舐めすぎでしょう。

 

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